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スパイダーマン:ホームカミングで、スパイダーマン映画嫌いを克服した話。

 

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※ネタバレ少々あります^^
 
スパイダーマンの映画って、正直今まで、ど~も暗い感じがして苦手だったんです。

ロマンチックなシーンだってちゃんとあるし、見た直後には「あー。面白かったねぇ。」って口に出す位には思えるんですけれども、しばらくするとストーリーなんてほっとんど忘れちゃって。それより暗ーい大画面の中でヒーローが葛藤しまくってたことだけが印象に残るという、自分にとってはなんともスッキリしないヒーロー映画isスパイダーマンでした。

大いなる力への責任を背負い、人の心の痛みが分かる真面目で悩めるヒーロー(というか映画の展開)は、深みがあって魅力的で、感動に十分値しました・・・。゚(゚´Д`゚)゚。

 

けれども重かった。

 

すごく重かった。

軽快に飛び回るアクションとストーリーのギャップが大きくて、「楽しませたいのか考えさせたいのかどっちだよ!」って私は戸惑っていました。でも、なんだか自分が薄情みたいで「スパイダーマンスパイダーマン!!って、要所要所で彼を待ってました!ポーズをしてきてしまっていたんですよね。真のヒーローはあなたです!的なね。

本当は、映画の彼に、そんなに愛着が湧けていなかったんです。

正直、映画を見るよりUSJのスパイーダーマンに1回乗る方が、よっぽど彼を好きになるんだが・・・みたいな所ありました。映画の詳細がごっそり頭から抜け落ちてる私が、アトラクションの待ち時間に壁のアメコミ漫画を眺めながら「こんなにポップな世界観だったかしら?」って思ったのだから、よほどスパイダーマンの世界に悲しみを感じてしまっていたみたいなんですよね・・・。

というわけで、「もう新シリーズも見なくてよし^^」って早々に決めてました。

 

私はもうこれ以上、彼の苦しむお顔を、お金を払って見たくないのだ。

今年の夏はカーズでおなかいっぱいなのだ。(あれも色んな意味であれだった)

 

と、新作興味なしの一択でした。

 

それがまぁ、成り行きで先日新作を見ることになりましてね。期待してないものだから、前評判もストーリーも一切見ないで見てきたんですけれども、結果、

 

すごーく良かったです。

 

すごーく良かったです。これこれ!私が欲しかったのこれ!というようなポップでキュートでヤングでヒーローな世界観が広がっていました。一言で言うと、

 

あ・・明るい

 

それに尽きるんです。ただそれだけです。これが最大の誉め言葉で、感動ポイントなんです。やっぱり今まで、少々暗すぎたんですよ(;;)見終わった後に改めてそう確信しましたね。

主人公やストーリーが明るいだけでなくて、スパイダーマンが頑張るシーンも日中が多いんですよね。明るいお外で右に左に飛び回るスパイダーマンを見ていると、空中ブランコに乗ってるみたいでそれだけでも楽しめちゃいました(^^)(ケーポ好きの韓国通としては胸が痛いシーンもありましたが・・・)

今までの重厚で大人で切ないスパイダーマンが大好きな人にとっては、ちょっと軽く見えてしまう所もあるかもしれませんが、きっと「ふざんけんな!」とはならないレベルでしょう。だって

 

少年たちが可愛いから。

 

あの少年たちを見た後には「君たちよかったね;;」って頭を撫でて言ってあげたくなるのが、夏の大人の正しいあり方だと思うんです(;;)夏に成長する子供を見れるのが大人の幸せってところあるじゃないですか??

大体、少年たちの可愛さが、なんというか・・・俳優好き女子向けだけじゃなくて、おじさんも虜にできるレベルくらいまで昇華出来てるのがすごいと思いました。

主人公は薄目で見ると吉岡秀隆だし(伝われ)、お友達のネッド君は愛されおデ〇ちゃん街道を爆走するようなポップさ。まぁるいシルエットに、二重のつぶらなお目めというマスコット的ビジュアルは、出てきた瞬間に気持ちをほっこりさせ、「今回のスパイダーマンは何かかが違う。」と速攻で思わせるのに十分でした。(序盤で消える?とか思ってごめんね)

ネッド君のセリフや立ち回りがこの映画のスパイスとして大正解なんですよね。彼がちょっとでもやりすぎたりドジすぎたりウザキャラに転ぶと、この映画って一気にくどくなってつまらなくなってたと思うんです。そこを回避した製作陣には本当に拍手ですよ。

もうね、<ネッド君に夢中>と言っても過言ではないほど、彼のゆるキャラシーンを心待ちにしてましたね。ネッド君のいるところにオチありっていうの??歴代シリーズのテンションならそれ一回ネッド君逮捕されてるよね??って心配するような場面も華麗にスルーwされちゃうんだし、こっちが「もうそこ深入りしないで~;;」って思うところは、ちゃんと深入りしないでどんどん流してくれるという(笑)ご都合主義なところが最高にありがたいホームカミング(笑)

こっちの心配なんて「知ったこっちゃねぇ^^」という感じでサクサク進む脚本が、トラウマ勢としては心地よかったです。「これぞアメコミ映画~!」と、単純にワクワク楽しめました。

 

ピーター君も可愛いんですよ。人情味溢れる子なのは序盤にすぐに伝わって、いい子な気しかしませんでした(^^)15歳らしく、子供っぽさがちゃーんとあるんですよね。いじらしかったり、無邪気だったり、反抗したり素直だったりと、割とはっきり彼の成長物語でした。

 認められたい少年と、それを見守る大人っていうのが一つのテーマとして早々に分かっているので、こちらも「はい。見守りましょう。」って、大人ポジションにすぐに場所取りできたのも良かったと思います。誰目線で見ればいいか迷子になる映画って、それだけでちょっとグズグズする所があるので。

飛び回るスパイダーマンなのに、「地に足をつけろ」みたいなこと言われるのは、ちょっとおもろかったです(笑)やっぱり変にギャグ映画にしない所はさすがスパイダーマンヒーローという存在へのリスペクトは継続されてて、そこも見ていて気持ちが良かったです。ヒーローの部分と人間の部分と、両方を大切にしてこそ「スパイダーマン映画」であることが、よ~く分かりました。

 

今作は総じていい人が多いし、イヤな気持ちにならないで見終えることができたのは幸せでしたね(^^)あと悪役が悪役面だと助かります。眼力がすごい。大好き。

家族愛的な部分も(重すぎずに)しっかり伝わってきましたし、友情は言うまでもなくです。ピーター君と恋愛の相性がイマイチな所はもうしょうがないんじゃない?そこだけは王道中の王道でしょ(;;)?

あと、マーベル通じゃないと分からないような内輪ギャグがほぼないのも、私にはポイントが高かったですねぇ。そしてマーベル通が楽しめるカメオ出演はちゃんと散りばめられてるというとこ・・そういうとこ・・・(えらい)やり過ぎず、やらな過ぎずのバランスが良いです。

 

ポップな新作スパイダーマンを見た後となっては、過去シリーズの重めな良さも逆に理解できるようになりました。

心にズシーンと重いものを残した過去シリーズも秀作なんですよねぇ。

でも、ここまで気軽に見れる(かといってペラペラすぎない)ユーモアのある新スパイダーマンを作り上げたことは、ファン層拡大に繋がる抜群の選択だったんじゃないかなぁと思います。

 

こうして私のような新規ファンがちゃんと増えました。

 

 

 

 

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